2023年、少しずつ海外旅行にも行けるようになってきました。
が、まだまだ気軽には行けませんよね。
そんな時には小説を読んで旅気分♪
旅っていいなと思わせてくれるとても素敵な小説をご紹介します。
スーツケースの半分は
近藤史恵 祥伝社文庫
これは私のお気に入りの1冊です!
フリーマーケットで青いスーツケースに一目ぼれした真美は、ニューヨークへの一人旅を決意。やがて次々と友達のもとへと渡り、さまざまな場所を旅するスーツケース。この”幸運のスーツケース”がつなぐ小説集。
主人公は話ごと変わっていくけれど、どの主人公にもすごく共感する部分があって、「うんうん」、「わかるわかる」と頷きながら読みました。
またこの構成も秀逸で、最後にちゃんとスーツケースに行きつき、いろいろ納得。
みんなの未来が想像できて、とてもいい読後感です。
みんなで一人旅
遠藤彩見 集英社文庫
30歳にして初の海外旅行でしかもお一人様限定ツアー、憂鬱な社員旅行、VRのハワイ旅行など。旅行をテーマに描かれるほろ苦い大人な旅物語。
ひとこと旅といってもテーマはさまざまで、いろいろな切り口の旅が楽しめます。
ちょっとブラックな感じの話や、思わぬ展開に転ぶ話、ホロリとする話など、飽きさせない小説です。
特にVRの旅は現代的で、私自身興味ありありです!ぜひ体験してみたいと思いました。
旅屋おかえり
原田マハ 集英社文庫
こちらは旅っていい!と思わせてくれる感動小説です。
売れない崖っぷちタレント”おかえり”こと丘えりかが、人の代わりに旅をする仕事を始める。旅行に行けなくなった女の子の代わりに、満開の桜を求めて秋田へ。依頼人の姪を探しに愛媛へ。
何よりおかえりの人柄がいい!旅先で出会う人も素敵だし、事務所の社長もいいキャラです。
旅先がたくさん出てくるというわけではありませんが、とっても人間味あふれるあたたかい小説なのでおすすめさせていただきました!
以上、今回は旅に関する小説を紹介しました。
今後もいろいろな切り口で文庫本を紹介していきます。