今日は何の日?
今日は手話言語の国際デー。
2017年(平成29年)の国連総会で制定。
日付は1951年(昭和26年)のこの日にイタリア・ローマで世界ろう連盟が設立したことが由来。
手話言語が音声言語と対等であることを明確にすること、ろう者の人権が完全に保障されることが目的だそうです。
ということで今回はこちら。
デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士(文春文庫)
丸山正樹
仕事と結婚に失敗し、再就職探しも困難を極めるなか唯一の技能を活かし手話通訳士となった荒井尚人。あるボランティア団体の女性と知り合い、そして現在と過去、2つの事件が次第に絡み合い…
といったストーリー。
こんなにミステリーな作品だとは思っていませんでした💦
徐々に真相が明らかになっていく、ジワジワ・ゾクゾクするやつです。
過去に一体何が…?と気になりのめり込んで読んじゃいました。
ミステリーゆえ、あまり詳しくは書けないのですが、なんとも切ない家族の形。でも絆は強固。
心打たれます。
キーになるのが「コーダ」。これはChildren of Deaf Adults(ろう者の親の子ども)の略で、ろう者同士の間に生まれた耳の聴こえる子供のこと。
余談ですが、この言葉を聞いて真っ先に思い出したのが2021年アカデミー賞を受賞した「Coda あいのうた」。この映画も観てみたいと思いました。
荒井は孤独の影がちらつく男だが、根は誠実。ぜひとも幸せになってもらいたい。
読んでよかった作品です。
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続編も出ております。↓
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文庫化作品は今現在ここまでです。(2022年9月)