今日は何の日?
今日は日本茶の日。
1191年(建久2年)のこの日、臨済宗の開祖・栄西が宋から帰国し、茶の種子と製法を持ち帰ったとされています。
これにより、一度廃れていた茶を飲むという文化が再び広がったとか。
ということで今回はこちら。
占い日本茶カフェ「迷い猫」(PHP文芸文庫)
標野凪
愛猫のつづみを連れて出張カフェ「迷い猫」を営んでいる如月たんぽぽ。ご当地のお茶、お菓子を出しつつ、占いでお客様の悩みを聞いていく。
そして彼女自身も「あるもの」の行方を探していた…。
といったストーリー。
装丁を裏切らないほっこりするお話たち。
主人公・たんぽぽの物や人に丁寧に接する感じがとても好ましかったです。
ハチワレの猫ちゃん、つづみもちょこちょこかわいさを出してきますな(=^・^=)
お茶の話はもちろん、占いや落語、焼き物や絵のお話など、盛りだくさんで少々お腹いっぱいな感じはありましたが…
出てくるお菓子は実在するものだったので、スマホで調べつつイメージを膨らませながら読みました。
お茶の奥深さを感じましたね。
たんぽぽは型にとらわれない自由なお茶を提供していて、でもこれは勇気がいることなのではないかと思いました。が、彼女はそれを堂々とやってのける。
お茶を熟知しているからこそできることだと思いました。
氷茶、シェイカーで作るお抹茶、和紅茶のミルクティーなどなど、飲んでみたくなりますもん。
自由だけどとても丁寧な仕事ぶりが気持ちいいです。
占いに関してもそう!占いは解釈が大事で、彼女の言葉には思いやりの心が表れている気がしました。優しく背中を押してもらえそう。
そしてもう一つのテーマである彼女の探し物とそれにまつわるあれこれ。
きれいにまとまっていました!
お茶とともに癒され、ほっとするような1冊でした。
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