今日は何の日?
今日はサーカスの日。
1871年(明治4年)のこの日、東京九段の招魂社(靖国神社)でフランスの「スリエサーカス」が日本で初めて洋風のサーカスを興行しました。
これにちなんで。
ということで今回はこちら。
サーカスの夜に(新潮文庫)
小川糸
両親の離婚で一人ぼっちになった少年は、サーカス団に入る決意をする。個性豊かな団員たちに囲まれながら、彼は小さな体で夢を叶えていく。
とっても素敵な物語でした。
少年の皮肉な境遇…。でもグランマの大きな愛に育てられ、本当に心優しい少年に成長しました。
そしてサーカス団へ向かう少年。美しい夜の光景が目に浮かびました。
とても澄んだ、あたたかな物語が始まる予感。
サーカスには独特の世界観がある気がします。
サーカスと言えばのあのテントがもう世界観を盛り上げますよね!
少年は団員たちとうまく交流を重ねながら、なんとか仕事をこなしていきます。トイレ掃除をがんばる彼、立派です!!
彼はとにかく人の気持ちを汲み取るのがうまいなと思いました。
素直で、健気にジャグリングの練習に励む姿を応援せずにはいられません。
いい仲間と出会い、技を身につけ、自らの手で夢を叶えた少年。本当にすばらしい!!
めげずにがんばった彼を褒めたたえたい!!
とってもあたたかく夢の中にいるような、そんな物語でもありました。