今日は何の日?
1989年(平成元年)のこの日、ドイツ・西ベルリンを囲んでいた「ベルリンの壁」が取り壊されました。
またこの日は、ドイツの歴史上さまざまな重要な事件が起きていることから「運命の日」ともされています。
ということで今回はこちら。
こんな夜は(幻冬舎文庫)
小川糸
ひと夏のあいだ、ベルリンに暮らした日々の暮らし、そしていろんな国へ行ったこと、仕事のことや日常などを綴った日記エッセイ。
大人気、日記エッセイシリーズです。
この日記の年は東日本大震災が起こった年でもあり、これを読んでいろいろ考えさせられることもありました。
「常に自分だけじゃなくて全体のことを考えて行動すればいいと思う。」
こんな一文がありました。本当にその通りなのですが、これがなかなか簡単にできることではないんですよね。
自分も周りのことを考えるようにに常に意識はしているつもりですが。。
小川糸さんは、日常を丁寧に、そして誠実に生きていらっしゃるなという印象を受けます。
また、旦那様との微笑ましい夫婦像も浮かんできました。
ベルリンでの暮らしは糸さんにとても合っていたようで、クラシックコンサートも興味深かったし、青空マーケットも読んでいてい本当に魅力的に感じました。
「忘れないドイツ人と水に流す日本人」という一文にドキッとさせられました。
人は都合の悪いことはすぐに忘れてしまうから…。
将来ベルリンの壁に行くことがあったら、その時はきちんと歴史を学んでから行きたいなと思いました。
サラっと読みやすいエッセイでおすすめです。
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