今日は何の日?
今日はいい家の日。
株式会社アサツーディ・ケイの「ADKプロジェクト」が制定。
日付は「いい(11)いえ(18)」の語呂合わせから。
多くの人に「自分にとって本当にいい家とは何か」を考えてもらうきっかけを作るとともに、住宅について関心を持ってもらうことが目的だそう。
ということで今回は家つながりでこちら。
とにかくうちに帰ります(新潮文庫)
津村記久子
本当に、切実に、うちに帰りたい…。
豪雨によって交通手段を失ってしまった人たちを描く表題作と、ある会社員が、自分の職場にいる様々な人や職場においての作法を描く5編を収録。
表題作は、とにかくうちに帰りたい気持ちが切々と描かれています。
ハラとオニキリ、サカキとミツグ。この2組が物語の中の帰りたい人たち。
どちらも孤独ではなかったのが救い。
ミツグは子供のくせに大人びていて、それが妙に可笑しかったです。
みんないい奴で、だからこそ応援するような気持ちで読めたのかなと思います。
当たり前に存在する“家”がこんなにも恋しくなるものなんだなぁ。そして、やっぱり家がいいよねと頷く私。
「職場の作法」の中の「小規模なパンデミック」はインフルエンザのことを書いているのですが、まさにコロナを彷彿とさせるお話でした。
そして登場する人たちの個性豊かなこと。
こんな人いるよな~と思ったり、滑稽な姿を想像してクスっとしたり。
独特な雰囲気を持ったお話たちでした。
「バリローチェのフアン・カルロス・モリーナ」というお話は、「フアン・カルロス・モリーナ」って言いたい(書きたい)だけやん⁈って何度も思いました
好みは分かれるかもしれませんが、私はおもしろく読めました!
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