今日は何の日?
1956年(昭和31年)のこの日、日本住宅公団が初となる第一回目の入居者募集を行いました。
地域は大阪府堺市にある金岡団地。
家賃は月4050円で共益費は150円ほどだったそう。
台所に食事用テーブルを置くという「ダイニングキッチン」を採用し、ここから全国的に普及したとのことです。
ということで今回はこちら。
インフルエンス(文春文庫)
近藤史恵
同じ団地に住む小学校の親友、里子が虐待されていることを知った友梨。助けることもできないまま中学生になったとき、東京から来た憧れの真帆を救うために友梨は男を刺してしまう…。彼女ら3人の複雑な運命を描いた物語。
シリアスなミステリー。
読み始めは、この後絶対に不吉なことが起こる…それがわかっていたからなかなか進まず。
でも高校生活あたりからはもう一気読み。
子供のころの友達独占欲みたいなものはわかる気がしました。特に女子はそういうのが強いのかも。
団地という住居、そして学校の荒れ模様などが時代を表していました。
複雑に絡み合う助けたい、守りたいという気持ち。これは本来素敵なことのはずなのに…
どうしてこんなにも悲しい連鎖が起きてしまったのか、些細なボタンのかけ違いが悔しくもあり、とても切ない気持ちになりました。
おもしろかったと表現していいものかと悩みますが、よい作品だったと思います😌
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