今日は何の日?
今日は料理番組の日。
1937年1月21日、イギリスで料理番組の元祖といわれる『夕べの料理』が放送をスタートさせたことが由来となっています。(ちなみに最初に紹介された料理はオムレツとのこと)
日本のご長寿料理番組といえば『キューピー3分クッキング』ですが、こちらも1963年1月21日に放送がスタートしています。
ということで今回は料理にまつわる小説をご紹介します!
あつあつを召し上がれ(新潮文庫)
小川糸
小川さんといえば、食べ物の描写がとても魅力的ですよね。今回もそれを裏切らない、おいしそうな食べ物がたくさん出てきますよ~!
中華街でいちばん汚い店のぶたばら飯、能登のまつたけ、亡き母から伝授されたみそ汁、まんまるのきりたんぽなどなど。
おいしそうな食事とともに、ほっこり、じんわりさせてくれる感動の7つの物語。
いちばん切なかったのが、「さよなら松茸」。
10年以上付きあった恋人と、能登へお別れ旅行へ。そこの宿の料理がめちゃくちゃおいしそうで私的には今作のなかのナンバーワン!
10年付き合って40歳で別れる決断をするってものすごい勇気がいる決断。私にはきっとできない…
同世代の私としては、彼女の未来に幸あれと願わずにはいられません。
いちばん泣いたのは「こーちゃんのみそ汁」
母が亡くなる前、まだ幼い娘の私に教え込んだ煮干しだしのみそ汁。お父さんに毎日作ってあげてねと母と約束したあの日。そして父子家庭となり、結婚という門出を迎える私。
母と父の素敵なエピソードともども、感動の物語です。
ひとつだけ少し毛色の違う「ポルクの晩餐」という物語は、最後までどう解釈して読めばいいのかわかりませんでした。詳しくは読んでからのお楽しみということで。
素敵な活き活きとした描写できっとお腹がすいてしまうので、お腹が満たされているときに読むことをおすすめしておきます(^-^)