今日は何の日?
今日は塩の日。
1569年、武田信玄と戦っていた上杉謙信が、武田方の領民が今川氏によって塩を絶たれていることを知り、「塩は民が生きていくために大切なもので、塩を止めて民を苦難に追いやってはならない」と塩を送ったとされています。それが1月11日に武田氏の領地である現在の松本市に到着したことが由来だそうです。
しかし、どうもこれは後年に作り出された架空の話だったと考えられているようですね。
ただ、この話が「敵に塩を送る」という言葉の元となっていて、争っている相手が苦しんでいるときに敵の弱みにつけこまず、逆に援助を与えその苦境から救うという例えとなっています。
ということで、今日はこちら。
チーズと塩と豆と(集英社文庫)
角田光代、井上荒野、森絵都、江國香織、4人の人気作家によるアンソロジー。
アンソロジー小説、私はけっこう好きなんです!
お得感がありますし、読んだことのない作家さんを気軽に読めるという点もいいですよね☺
今作はヨーロッパの各地を舞台にした、食にまつわる繊細な物語たち。
その土地ならではの料理や風習が垣間見れてとても興味深かったです。また、それを嫌う主人公のしがらみや思いがよく描かれていました。
特に印象的だったのは森絵都さんの「ブレノワール」
すごく神的な風習、ならわしの圧が強くて、これはイヤだわ…と思ったけれど、最後はホロリ。
江國香織さんの「アレンテージョ」は同姓カップルを描いていましたが、とても美しくさすが江國さん!という感じです。
海外が舞台ということもあるのでしょうが、全体的に開放感があり、田舎の景色が浮かびました。
短篇集にありがちな物足りなさは、私は感じなかったです。どの話も深くて、満足感がありました。
個人的におすすめアンソロジー小説です!
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