12月17日 今日は「飛行機の日」

今日は何の日?

今日は飛行機の日。

1903年(明治36年)のこの日、ライト兄弟がライトフライヤー一号で、動力飛行機の初飛行に成功しました。

ということで今回はこちら。

夜をゆく飛行機(中公文庫)

角田光代

谷島酒店の四姉妹。長女は結婚して家を出て、次女、三女、四女、両親と5人暮らし。末っ子の里々子視点で描かれる家族のお話。

4姉妹がそれぞれ個性強めでにぎやかな光景。

その中で身内の死やそれぞれの自立を通して、変わらないようで変わっていく家族の姿を描いています。

四女・里々子はなかなかしっかりしていて一番まともな気がする(笑)

長女・有子は予想外に大胆な行動に出るし、次女・寿子も何とも不思議ちゃんな感じ。

三女・素子はちょっと口が悪くイケイケ。

それでもみんな落ち着くところに落ち着くのだけど。

隠す以外に解決方法を知らない家族。不器用でいじらしくもある。

いろいろなことが起こるけれど、何気ない日常のようにサラっと描かれてるなという印象です。

近くにできた大型おしゃれスーパー「チェリージェ」に母と里々子と2人で行くシーン、そして里々子と長女有子が「チェリージェ」で会って話をするシーンが好き。

「生きていくということは、どんどん何かを失くしていくことかもしれない」

他の本でも同じようなことが書かれていた記憶があって、その時も私の目に止まった気がするなとふと思い出しました。

いろいろ面倒だと思うこともあるけど、家族っていいなとも思える作品。

あたたかく見守りたい谷島家でした。

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家族 2022年12月
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そら

◆小説が好き
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 600冊ほど(紙派です)
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