今日は何の日?
今日は植物学の日。
この日は、植物学者の牧野富太郎(1862~1957年)が生まれた日。
牧野博士は「日本の植物学の父」と言われ、独学で植物分類学を研究し、生涯植物研究に費やしたそう。
博士が死去した翌年1958年(昭和33年)、「高知県立牧野植物園」が開園。
1999年(平成11年)には、園内に「牧野富太郎記念館」が新設。
同園はこの日を「マキノの日」としているそうです。
ということで今回はこちら。
ガーデン(文春文庫)
千早茜
「発展途上国」で過ごした少年時代。あの頃僕の世界は庭だけだった…
植物を偏愛し、他人と適度な距離を保ちながら生きる羽野。周りの女性たちの変化により、彼の人生観は揺らぎ始める。
といったストーリー。
主人公の羽野は、淡々と過ごしているし、冷静に物事を考え面倒なことは極力避けたいと思っている。
物語もそんなふうに淡々と進むけれど、どこか幻想的な雰囲気も感じます。
たびたび差し込まれる異国の描写のせいかな?
植物に対する羽野の思いを描くところは、表現が豊かですごいなぁと思いました。
どの人物も個性があります。でも人物描写がとても上手なので、人物像が浮かびやすかったです。
尾崎世界観さんの解説もとてもよかった!
余韻を残す作品だなと思いました。
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