今日は何の日?
今日はいい風呂の日。
浴用剤の有効性・安全性・品質確保などに関する事業を手掛ける日本浴用剤工業会が制定。
日付は「いい(11)ふろ(26)」の語呂合わせから。
11月下旬になると、お風呂でゆっくり温まって疲れを取りたいという人が増えることからだそう。
確かに湯舟が恋しくなる季節ですね。
ということで今回はこちら。
ほどけるとける(角川文庫)
大島真寿美
高校を辞めてしまい、先が見えないまま祖父が営む銭湯で働く美和。そこで出会う常連客との交流や恋を経験し、自分の進むべき道を見つけていく。
といったストーリー。
美和は友達から見たらどうやらちょっとクセ者のようですね。
でも、フジリネンのおじさんや、何でも言い合えそうな弟くん、漫画原作者であり銭湯の常連である佐紀さんなど、これまた個性強めの人たちに救われていた部分もあるのかなと思いました。
美和の若さで誰かと一緒にいたいという気持ちを持てなくなってしまったり、拒絶されるのが怖くて相手の顔色をうかがうようになってしまったらこの先大変だ。
独特なテンポでポンポン進んでいく感じ。でもきらいじゃない。
怒涛の会話ラッシュもクスっとおもしろく読めました。
ちょっと変わった人が多かったけれど、温かみを感じる人柄でした。
もう一つ収録されている「フィルムの外」も好きでした。
きらめくひと夏の思い出を回想している形。
映画セットの中で暮らす、そして嘘だからこそ自由…深いな。
どちらもよかったです!
そして、解説にて紹介があった佐紀さんが主人公の「戦友の恋」もぜひ読みたい!
「フィルムの外」とリンクする「チョコリエッタ」も読みたい!
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