今日は何の日?
今日は将棋の日。
将棋の普及発展と技術向上、日本の文化の向上などを目的に活動を行う公益社団法人・日本将棋連盟が1975年(昭和50年)に制定。
江戸時代に、将棋好きの第8代将軍・徳川吉宗が、この日を「お城将棋の日」とし、年に一回の御前対局を制度化したとのこと。これにちなんで。
ということで今回はこちら。
聖の青春(角川文庫)
大崎善生
腎臓病を抱えながら将棋界に入門。名人を目指し、最期まで夢を追い続けた村山聖の人生を描くノンフィクション。
昔、「聖の青春」の映画を観たことがあり、なかなかよかった印象を持っていたので原作も、ということで読みました。
彼の将棋への情熱に圧倒され、そして”肉丸くん”と呼ばれみんなに可愛がられた彼の人物像に魅了されました。
私には初耳だったネフローゼという病気。
病気が彼の人生を変えてしまったのかもしれない。でも病気がきっかけで出会った将棋がそれ以上に彼の人生を変えたとも言える気がします。
病気というハンデを背負いながらも、病気を負ける理由にすることもなく、愚痴ることもなく、ただひたすら将棋に向き合い続けた村山聖。
将棋のことはわからない私ですが、手術後の丸山との勝負は伝わるものがありました。
若干29歳でこの世を去ってしまう村山ですが、最大のライバルである羽生さん、谷川さん、師匠である森信雄さん。そして著者の大崎さん、彼らの中に村山聖はきっと生き続けているのだろうと思いました。
彼の生き様、受け止めました。読み終え、彼の人生に思いを馳せてしまいます。
彼の生きた証がここにはありました。
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