今日は何の日?
今日は医師に感謝する日。
医療施設支援事業を展開する株式会社Dプラスが制定。
日付は「11」が人と人(患者と医師)との結びつきを表し、「14」が医師の語呂合わせから。
患者と医師によってより良い医療を進めることが目的だそうです。
ということで今回はこちら。
祈りのカルテ(角川文庫)
知念実希人
1人の研修医、諏訪野良太が出会うさまざまな謎を持つ個性的な患者たち。人の気持ちに敏感で心を読み取るのが上手な彼は、その謎を懸命に解いていく。
といったストーリー。
まず、過酷な医師の仕事を垣間見ることにより、より一層感謝の気持ちが沸いてきます。
真摯に向き合う医師の姿に心打たれます。
この主人公・良太がまたとても魅力的なんですね。
誰かが誰かを思ってつく優しい嘘。そんな優しい嘘が生む優しいミステリ。
壮大な仕掛けが施されたミステリではないけれど、その謎が気になって次々にページをめくってしまいます。
印象的だったお話は最後の「胸に嘘を秘めて」。
泣けてしまうお話ですが、それでもすっきりとしたいい終わり方でした。
初期の研修でさまざまな科をまわっていた良太が、最後にどの科で働くことを決意するのかにも注目です。
モヤモヤしない結末でいい読後感。いい本でした。
続編も出ております。文庫化が待たれます。
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