今日は何の日?
今日は初恋の日。
島崎藤村ゆかりの宿である長野県の老舗旅館「中棚荘」が制定。
1896年(明治29年)のこの日、島崎藤村が「初恋」の詩を発表しました。
これにちなんで。
ということで今回はこちら。
初恋 アンソロジー(実業之日本社文庫)
アミの会(仮)
9人の人気作家さんが贈る、甘くてほろ苦い恋物語。
なんだかお腹いっぱい!読み応えがありました。
これぞ初恋という甘酸っぱいものから、ちょっとホラーな感じを醸し出すものまで。
初恋とは言葉のまま初めての恋。
でも初恋を「人を恋い初める気持ち」とするならば、一生のうちに一度とは限らなくなる。
光原百合さんの「黄昏飛行 涙の理由」に出てきた発想ですが、確かにそうだなぁと思いました。
甘酸っぱさで言えば、大崎梢さんの「レモネード」。
初恋って人によっては、特別な思い入れがある感情なのかもな~。
永嶋恵美さんの「アルテリーベ」はまさかの展開すぎて驚き。
人の心の中は本人にしかわからないなと改めて感じました。
福田和代さんの「カンジさん」もまたちょっとゾクッとするタイプ。
松村比呂美さんの「迷子」で、最後の最後に涙腺がゆるんでしまいました。
いろいろな初恋が詰まっていて、満足の1冊です。
created by Rinker
¥814
(2024/12/04 02:12:00時点 楽天市場調べ-詳細)