今日は何の日?
今日はトリコロール記念日。
1794年(寛政6年)のこの日、フランス国民公会により、青・白・赤の三色旗(トリコロール)が国家の象徴と定められました。そのことにちなんで。
ということで今回はこちら。
父 Mon Père
辻仁成
パリで生まれ育った「ぼく」は、ママを亡くしてからこの街でパパと二人で生きてきた。しかしパパに健忘症の症状が出始める。彼が迷子になるたびに探し回る日々。そして複雑な事情から始まった彼女との関係も悩みの種…。家族と愛をめぐる物語。
パパと表現されていると主人公が子供のように思えますが、30歳の青年です💦
健忘症の父親、ということでヒヤヒヤする場面も多いけど、主人公「ぼく」のパパへの思いや優しさが伝わりました。
迷うことなくパパを探すことを優先する彼。職を失いそうになっても、そんなことは厭わない。
どこまでもパパのために。
リリーの研究するwater bear(クマムシ)も気になっちゃいました。
“クリプトビオシス”という言葉も初めて聞きましたが、とても興味深い!
パパが書で「賛成」と書くシーンや、ぼくに昔の記憶を語るシーンなどがとても印象に残っています。
また、本当にいろんなことが起こって、家政婦として働いていたパオラの気苦労を考えると同情してしまいました…。
最後はちょっとロマンティックな終わり方だなと思いました。
とてもよかったです。
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