今日は何の日?
今日は沖縄そばの日。
那覇市に事務局を置き、生麺(沖縄そば・ラーメン・餃子の皮)を製造している会社で組織される沖縄生麺協同組合が1997年(平成9年)に制定。
1978年(昭和53年)のこの日、公正取引協議会により「沖縄そば」の名称の表示が特殊名称として登録許可されたことにちなんで。
ということで今回はこちら。
沖縄。人、海、多面体のストーリー(集英社文庫)
森本浩平 編
沖縄を舞台に、沖縄県出身作家が描く小説3作品、県外出身作家が描く4作品、ノンフィクション3作品を収録した1冊。
さまざまな角度から見る沖縄。
川上健一による「ハアーイーヤア」、吉田修一による「小さな恋のメロディ」は普段から読み慣れている感じの現代小説。
もうひと展開期待してしまったけれど、よかったです。
花村萬月による「金城米子」は、いっさい改行のない文章にビビる(笑)
佐野眞一による「スーパースター・瀬長亀次郎」は、今更ながら新しい思想を知った気がしました。
沖縄が日本に復帰することに異を唱えるという感覚。今まで考えたことなかったです。
松永多佳倫による「背中の傷と差別」は、自分の知らない面がまたここにも…と戦争の歴史の重みを感じました。
栽弘義、何というやつだ!と思ったけれども、彼の人生を振り返るとどうにも言葉が見つかりません。
ものすごい決意のもと沖縄野球を育て上げたのですね。
崎山多美の「孤島夢ドゥチュイム二」は、正確に理解できなくともマリヤの独り芝居に惹きつけられてしまいました。
自分がいかに沖縄の表面しか見ていないかということを痛感させられました。
沖縄が好きだという人は多いかと思いますが、そんな人たちにもぜひ読んでもらいたい1冊です。
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