今日は何の日?
今日は引っ越しの日。
「引越専門協同組合連合会」関東ブロック会が1989年(平成元年)に制定。
1868年(明治元年)のこの日、明治天皇が京都御所から江戸城に入城されました。
この日を近代の引越しの始まりとして記念日を制定したそうです。
ということで今回はこちら。
東京ロンダリング(集英社文庫)
原田ひ香
内田りさ子、32歳。訳あって離婚、何もかも失くしてしまった彼女が始めたのは、都内の事故物件を転々とするという仕事だった。孤独で無気力な日々を過ごすりさ子だったが、移り住んだ先で出会った人々との関りにより、少しずつ彼女の心に変化が起きる。
ロンダリング=洗浄・不正なものの浄化
事故物件は、ワンクッションはさめば次の借り手には事故うんぬんについて話す義務はないのだそう。
そのワンクッションになるのが、りさ子の仕事。事故物件をロンダリング(浄化)するということ。
とても特殊な仕事で、なんとも興味を惹かれてしまう。そこが原田ひ香さんのうまいところな気がします。
りさ子は訳ありの離婚を経験しているせいか、影のある、ちょっと幸薄そうな女性。
それに比べて引越し先の大家さん、真鍋夫人の元気なこと!
彼女の他にも、定食屋の亮、雇い主である相場、同業の菅、義父の存在がりさ子を少しずつ変えていく。
りさ子にはぜひ幸せになってもらいたいなぁ。
明るく爽快な物語ではないが、じんわり希望が灯る作品でした。
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