今日は何の日?
今日は国際ガールズ・デー。
2011年(平成23年)の国連総会で制定。
女の子の人権について考える日。
世界各地で女の子自らが声をあげ、彼女たちを応援する日とのこと。
ということで今回は女子高生が主人公のこちら。
いつか記憶からこぼれおちるとしても(朝日文庫)
江國香織
女子高校生たちがおりなす連作短編集。
切なくて時に残酷、儚く危なげな物語たち。
まずタイトルが素敵。江國さんらしいというか。
余談ですが、江國さんの作品のタイトル、どれも好きなんですよね~。
「指」に出てくる赤いオーバーの年上の女性は、自由奔放でこれまた江國さんらしい登場人物だなと個人的には思いました。
全体的に“色”がうまく使われている印象。
赤いオーバー、草色のカーディガン、白いものしか食べれなくなった女の子、ぶどう色の衿巻、きゅうりのみずみずしい淡い緑…
よくよく気をつけて読んでいると、いろんな色が出てきます。
ストーリーに出てくるテレビ番組も懐かしくて、時代的にドンピシャ。
高校時代を懐かしく思い出しました。
ここに出てくる女の子たち、病んでしまっていたり、幸せだったり、孤独だったり、とさまざま。
でもみんな決して悪い子たちではない。
この子たちなりに一生懸命もがきながら生きているんだよなぁ。それが伝わってきました。
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