今日は何の日?
今日はいじめ防止対策を考える日です。
東京都に事務所を置き、いじめ問題に取り組んでいる一般社団法人「てとり」が制定。
日付は2013年(平成25年)のこの日に「いじめ防止対策推進法」が施行されたことから。
ということで今回はこちら。
蝶々の纏足・風葬の教室(新潮文庫)
山田詠美
私を支配する親友のえり子。彼女から逃れるため、麦生を愛し、そして少女から女性へと変化していく「蝶々の纏足」。
いじめを受ける転校生の少女。心の中でクラスメイトを一人ずつ処刑し葬っていく「風葬の教室」。
他「こぎつねこん」を収録した3編。
「蝶々の纏足」は16歳の少女が主人公。びっくりするくらい大人びていて冷静。あまりに大人でこわくも感じました。また、”ゆがみ”みたいなものも感じました。
最後はちょっと意外な方向へ…。
「風葬の教室」は小学5年生の少女・杏が主人公。この子もまた、物分かりが良すぎるくらい大人。
何度も転校を繰り返している彼女は、自分の芯は変えられないことを悟っている。
自殺を考えてしまう人の心理が少しわかってしまう気がしました。
死ぬ気になれば何でもできる。私もそう思っていましたが、本人にしてみれば死ぬ気になってできることが何一つないんだということ。逆に死ぬことでやり遂げられることがあるんだということ。
納得してしまう部分もありました。
お姉ちゃんの存在が心強かったな。
杏の生き様に清々しさすら感じました。強いという言葉では足りませんが…強かった…。
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