8月25日 今日は「東京国際空港開港記念日」

今日は何の日?

今日は東京国際空港開港記念日。

1931年(昭和6年)のこの日、東京・羽田に国内初となる民間航空機専用空港の「東京飛行場」が開港。

東京飛行場はその後、幾度も改修されるとともに規模も拡大されていき、1952年(昭和37年)には「東京国際空港」に改称されました。

通称、羽田空港。むしろ羽田空港と呼ぶ方が多い印象ですね。

ということで今回は、空港での一瞬を切り取るお話を含むこちらの短編集。

犬とハモニカ(新潮文庫)

江國香織

外国人青年、少女、老婦人、大家族…。空港のロビーで重なり合う一瞬を鮮やかに掬い取った表題作。その他、あたたかい孤独に満ちた全6編の物語。

表題作、「犬とハモニカ」は登場人物は多いが、少しずつ関わり合っていく。でもまとまるわけではなく、やっぱりバラバラとしている印象。

ふんわりとした物語でした。

「おそ夏のゆうぐれ」はすごく江國さんらしいタイトルだなと思いました😌

「ピクニック」も不思議なお話で、“ほんとうのことを言う狂気”という言葉が印象的。

杏子=魔女、なるほどなと思う部分もありました。

「夕顔」は源氏物語の現代語訳という企画で書いたお話とのこと。主人公をプレイボーイだなと感じたわけだ!!

高貴な身分である彼だが、なぜか孤独を感じる。切なさ滲むお話でした。

「アレンテージョ」は、以前紹介したアンソロジー小説『チーズと塩と豆と』に含まれていたお話。

“いまここにいるのに、いまここではない場所や時間のことを考えているマヌエルが、僕を余計孤独にした。”

“おなじものをたべるというのは意味のあることだ”

など、気になる文章が多かった作品。

全体を通して「孤独」を感じる短編。孤独だけど、不幸ではない…そんな感じかな?☺

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2022年8月 江國香織
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そら

◆小説が好き
(ホラー、ファンタジー、
 時代小説は好みません😅)
◆月に15冊が目標
◆好きな作家:原田マハ、
 湊かなえ、江國香織、
 寺地はるな、など
◆これまで読んだ文庫本は
 600冊ほど(紙派です)
◆猫と共に暮らしています
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