今日は何の日?
今日は東京国際空港開港記念日。
1931年(昭和6年)のこの日、東京・羽田に国内初となる民間航空機専用空港の「東京飛行場」が開港。
東京飛行場はその後、幾度も改修されるとともに規模も拡大されていき、1952年(昭和37年)には「東京国際空港」に改称されました。
通称、羽田空港。むしろ羽田空港と呼ぶ方が多い印象ですね。
ということで今回は、空港での一瞬を切り取るお話を含むこちらの短編集。
犬とハモニカ(新潮文庫)
江國香織
外国人青年、少女、老婦人、大家族…。空港のロビーで重なり合う一瞬を鮮やかに掬い取った表題作。その他、あたたかい孤独に満ちた全6編の物語。
表題作、「犬とハモニカ」は登場人物は多いが、少しずつ関わり合っていく。でもまとまるわけではなく、やっぱりバラバラとしている印象。
ふんわりとした物語でした。
「おそ夏のゆうぐれ」はすごく江國さんらしいタイトルだなと思いました😌
「ピクニック」も不思議なお話で、“ほんとうのことを言う狂気”という言葉が印象的。
杏子=魔女、なるほどなと思う部分もありました。
「夕顔」は源氏物語の現代語訳という企画で書いたお話とのこと。主人公をプレイボーイだなと感じたわけだ!!
高貴な身分である彼だが、なぜか孤独を感じる。切なさ滲むお話でした。
「アレンテージョ」は、以前紹介したアンソロジー小説『チーズと塩と豆と』に含まれていたお話。
“いまここにいるのに、いまここではない場所や時間のことを考えているマヌエルが、僕を余計孤独にした。”
“おなじものをたべるというのは意味のあることだ”
など、気になる文章が多かった作品。
全体を通して「孤独」を感じる短編。孤独だけど、不幸ではない…そんな感じかな?☺
created by Rinker
¥605
(2024/11/21 17:51:42時点 楽天市場調べ-詳細)