今日は何の日?
1941年(昭和16年)のこの日、高村光太郎氏の詩集、『智恵子抄』が刊行されました。
ということで今回はもちろんこちら。
智恵子抄(新潮文庫)
高村光太郎
智恵子との恋愛時代から結婚生活、そして彼女の発病。そして永別。
高村光太郎の、全生涯を貫く愛の詩集。
全てを読み解けるわけではなかったけれど、それでも妻・智恵子への愛をひしひしと感じる作品でした。
妻の病は精神病だったのですね。詩を読みながら気になってしまい、ちょっと調べてみました。
詩のあとに書かれている「智恵子の半生」、「九十九里浜の初夏」、「智恵子の切抜絵」の文面の中で病気については触れられていました。こちらを読むと、詩の一部の理解がより深まるかなと思いました。
レモンが登場する日が亡くなった日だったのですね。
序盤の詩はよくわからないというのが正直な感想でしたが、「人類の泉」あたりからは智恵子さんへの溢れんばかりの愛を感じました。
亡くなってから、さらに智恵子を身近に感じることができた、そしてその時ようやく仕事に向き合うことができた…というようなことを彼は記しています。
亡くなってしばらくは悲しみに打ちひしがれていたことでしょう。しかし智恵子は彼の体の、心の中にいるのだと気付いた、そういうことですよね。
高村光太郎の妻への愛と、智恵子の人生に惹きつけられる作品でした📙
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