今日は何の日?
今日は幽霊の日。
1825年(文政8年)のこの日、江戸の中村座で四代目・鶴屋南北作『東海道四谷怪談』が初演されました。
四谷怪談は、四谷左門の娘・お岩が、夫に毒殺され幽霊となって復讐を果たすというお話。
これは実際に起こった事件をモデルにしているそうです。
ということで今回はこちら。
ゴースト(朝日文庫)
中島京子
鬱蒼とした原宿の館に出没する女の子、20世紀を生き抜いたミシン、曽祖父が繰り返す「リョウユー」という言葉…
ゴーストという存在が戦争を浮かび上がらせる作品集。
個人的に印象深かったのは「ミシンの履歴」。
激動の時代を生き抜いたミシンの歴史を紐解くことにより描き出す戦争の記憶。
女性たちの生きる術であったミシン。
うまい構成になっているなぁと思いました。
「きららの紙飛行機」は、育児放棄されているきららの境遇がつらくもありましたが、“紙飛行機を飛ばす”ところに少しの希望が見て取れる気がしました。
「ゴーストライター」は、実在の作家さんを文字っている箇所があり、クスっと笑えてしまいました🤭
大切なのは亡くなった人を悼むこと。
余韻を残す作品でした📙
created by Rinker
¥704
(2024/11/21 18:16:33時点 楽天市場調べ-詳細)