今日は何の日?
今日はナツイチの日。
読書好きな人にはとっても馴染みのある「ナツイチ」。
集英社文庫が「夏休みに一冊、中高生にも文庫を手に取ってほしい」と1991年(平成3年)から実施しているキャンペーンです。
私も個人的に、毎年この時期を楽しみにしております☺
制定したのはもちろん株式会社集英社。
ということで今回は2022年のナツイチの中からこちら。
慈雨(集英社文庫)
柚月裕子
警察官を定年退職し、妻とともに四国遍路の旅に出た神場。当時担当した16年前の少女誘拐事件と酷似した事件が起こり、過去の悔恨の思いが募る。時を経て、世代をまたぎ真実が明らかになる重厚なミステリー。
これぞミステリーといった感じです。
徐々に真実に近づいていく終盤は特に、ぞくぞくして本当にページをめくる手が止まりません。
事件を追う男たちの並々ならぬ心意気を感じ、しびれます。
夫婦、上司と部下、親と子の人間ドラマでもありました。
寡黙な神場と妻の間には、言葉がなくとも気持ちが伝わる雰囲気があります。心の奥ではちゃんとつながっている夫婦なんだろうと想像できました。
親子関係にもグッとくるものがありました。
ミステリーと人間ドラマで、読み応え抜群の1冊です📘
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