今日は何の日?
今日はラジオ本放送の日。
1925年(大正14年)のこの日、東京放送局(現在のNHK)が愛宕山からラジオの本放送を開始しました。
そもそも日本で初めてのラジオ放送は同じ年の3月22日。十分に設備がそろっていない状況だったため、こちらは仮放送(試験放送)というかたちで実施されたそうです。
ということで今回はこちら。
想像ラジオ(河出文庫)
いとうせいこう
深夜2時46分。海沿いの杉の木のてっぺんから「想像」という電波を使ってラジオ番組を始めたDJアーク。このラジオは「想像力の中だけ」で聴こえるらしい…。
東日本大震災を背景に、生者と死者とともに生きるという新たな関係を描く。
正直、設定を受け入れるまでに時間がかかりました。もしかしたら最後まで理解しきれていなかったかもしれません。
しかし、最後の解説を読むと理解が少し深まるかなと思います😅
生者と死者が一体となれる空間を作ったこと。これはとても画期的なことなんだろうな。
東日本大震災というあの恐ろしい災害を忘れないために、これは必要な本なのだと思いました。
第二章で、ボランティアに対する向き合い方を議論するシーンがあります。ここが個人的に印象的でした。
ボランティア活動は、とてもいいことです。が、実はいろいろな複雑な感情が絡み合っているんだということを感じました。
明るく愉快なDJアーク。その裏にある悲しみ。
ポップな文体だけど、とても深い作品です。
また読み直したい日が来るだろうなと思います😌
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